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会員紹介：コーヒー&ランチ　アルバム

会員紹介：コーヒー&ランチ　アルバム

1.とことん”手作り”のお店　コーヒー＆ランチアルバム

国道139号線から鹿留方面に入り(大野夏狩線)少し進むと、左側に見えてくる、緑色の三角屋根の建物。店主が大好きだという小説「赤毛のアン」の家「グリーンゲーブルズ」をイメージして作られました(2021年12月に改装)。飾られているオブジェやランプなどは、大半が手作りのもの。

中に入ると、より一層、手作りの温かみを感じます。インテリアに加え、内装も店主自身がDIYしたのだとか！飾りはもちろんのこと、食器やクロス、時計、トイレ内の置物・・・ここにある全てが、”店主の大好きなもの”。可愛らしいものばかりです。

＜開店当時に購入した鳩時計は、現在も時を刻んでいる。＞

創業40年を越えるこのお店。家庭的な味わいの洋食をはじめ、軽食やスイーツなどティータイムにも楽しむことができます。

　店主の佐藤ゆかりさん(61)にイチオシのメニューを伺うと、「全部です！」との答えが。そこで今回は、お客さんに人気のメニューと、このお店の特徴的なメニューをピックアップ。

①焼肉ライス

お店のスタンダードメニューと言えるほど人気のメニュー。甘辛いタレがよく絡んだ焼肉は、昔からずっと変わらない味。学生時代にこのお店に通っていたお客さんが、数年、数十年後に「今でもやっていますか？」と、この味を求めて訪れてくれることもあるそうです。

②ナポリタンチーズ焼き

チーズが好きだという店主。いくつかのメニューに「チーズ焼き」があります。この「ナポリタンのチーズ焼き」は、喫茶店の定番・ナポリタンをトマトの酸味と隠し味で店主オリジナルの味に仕上げ、その上にチーズと、これまたこだわりのホワイトソースを乗せ、オーブンで焼き上げたもの。チーズはとろーり、麺はモチモチ、所々にあるカリっとした焦げ目・・・食感も楽しい一品です。

③”アルバム風”スパゲティ

チーズ焼きの他にもう1つ、いくつかのメニューについている「アルバム風」の文字。これは、店主が「スタミナをつけたいときや自分へのご褒美に」との思いから誕生したもので、通常メニューに肉厚のポークソテーをトッピングしたメニューです。「アルバム風スパゲティ」は、ナポリタンの上に、薄く卵を巻いたポークソテーが！なお、このポークソテーは、それぞれの料理に合うソースで味付けがされているそうです。

④バスクチーズケーキ

このお店には、季節によって異なりますが10種類近くの自家製ケーキが。こちらの「バスクチーズケーキ」は本格的。なめらかな舌触りでズッシリ感もあり、とにかく濃厚なチーズには塩気も感じ、ワインにも合いそう！テイクアウトもできますが、店内で食べる場合、たっぷりの生クリームとバニラアイス、そしてベリーのソースがトッピング。それぞれのトッピングで”味変”をしながら味わうのもおススメです。

2.コーヒー＆ランチアルバムは「ハンドメイドキッチン」

店主の佐藤さんは、都内の調理系専門学校を卒業した後、いくつかの飲食店で修業をし、21歳のときに実家敷地内に現在のお店をオープンさせました。

　お話を伺うと、「料理が好きで、やってみたかったから」「自分が好きなものを集めて、やりたいようにやっている」「始めた頃よりも、40年以上たった今の方が、もっとこの仕事が好き」と、本当に嬉しそうな、幸せそうなお顔で話していました。

　創業以来、お店の切り盛りは、基本的には佐藤さんお一人。メニューの種類が豊富なこともあり、ランチタイムなどの混雑時には、休むどころか一瞬たりとも止まっている時間がないほどの大忙し。それでも、提供する料理のひとつひとつ、盛り付けの細部まで丁寧に、心を込めてされている姿が印象的でした。

　また、温かみのある建物や内装は、大半がご自身や知人の手によるもの。さらに、お店で提供する料理は、パンやトッピングのソースにいたるまで、ほぼ全てが自家製。まさに「ハンドメイド」という言葉がぴったりなのです。

＜店内で販売しているお菓子なども、すべて手作り！＞

　そんな佐藤さんのこだわりは、【自分の中でピンときたことを納得するまでやる】こと。

　例えば、バスクチーズケーキ。もともとチーズがお好きで、ベイクドチーズ、ニューヨークチーズ、レアチーズなど、チーズケーキのメニューが豊富だったのですが、ご自身が初めてバスクチーズケーキを食べた際、その美味しさに衝撃を受けたところからスタート。作り方を調べて、実際に作りながら懸命に研究し、無事にメニューに加わりました。

　そして、お客さんから「私はこれが好き！」などと言われると、新メニューが完成しても、その顔が浮かび、メニューから消すことができないとのこと。メニューの豊富さは、佐藤さんのこだわりと”優しさ”によるものなのです。

　佐藤さんのお店には、様々な人が足を運びます。サラリーマン、主婦、学生・・・。創業40年以上ということもあり、学生時代に通っていた人が、結婚して子どもと一緒に来たり、今度はその子どもが自分の子どもを連れて来たりと、時の流れを感じる出会いもあるそうです。

　取材中も、四国から足を運ばれ学生時代にここで食事をしたという社会人の方にお話を伺うことができました。「ここに来るお客さんはみんな楽しそうで、幸せな空間で癒されます」「次はまた来年か再来年来ます！」とのこと。

　料理の味だけではなく、佐藤さんの優しさと、佐藤さん自身の幸せそうな姿がお客さんに伝わり、また来たいと思わせるのかもしれません。