今日は和食、洋食、中華のどれにしようかな。

そんなことを考えながら、昔ながらのこだわりが詰まった個人が営む飲食店を選べるまち。
それが都留です。

飲食店といえば、開業から3年で約60%、5年で約45%、10年では約10%のお店しか経営を継続することができないと言います。お店を利用するお客さんの数や、原材料費や固定費の高騰が原因でお店をたたまざるを得なくなってしまうのです。

都留に目を向けると、チェーン店よりむしろ個人で営まれているお店の数の方が多く、驚くべきことにその歴史は40年以上のお店がほとんどなのです。

まちを愛し、まちに愛されるお店作りが功を奏した結果なように思われます。

今回の記事では、中でも洋食を提供されている店舗に焦点をあて、都留市民が「ここに行けば間違いなし」とオススメするお店をご紹介いたします。

※2024年5月に都留市民を対象にアンケートを行った結果をもとに、3店舗をピックアップしています

①PIPS

都留文科大学のある通り、都留バイパスを大月方面に進んだ先にあるおしゃれな装いの洋食屋さんー「PIPS」。

店主は御年67歳だそうで、お店は創業45年になるといいます。

創業以来、店主がすべて、レシピはもちろんのこと、内装や見せ方について考え、ご自身の世界を表現してきたと話します。

店内は、バランスボールでかたどった大きな球形の鉢植えをはじめ、おしゃれな装飾がたくさん見られます。

店主おすすめのメニューはたくさんあって選べないというのが正直なところ。
お客さんからよく注文をされるもので言えば、ペスカトーレ。
新鮮な魚介をたっぷり使ったパスタは思わず舌鼓を打ちます。

40年間ほとんどレシピを変えず定着してきた鉄板メニューがあります。
たらこパスタ、明太子パスタです。
濃厚な味わいの思わず癖になる味のパスタは、地域の方から絶大な人気を誇り、これを食べに何十年も通ってくれている常連さんがいるほどとのことでした。

 

 

 

お店のショーケースには手作りのケーキも並びます。
店内で食べるもよし、持ち帰るもよし。
保存料などは無添加の純粋な味わいのケーキとなっています。

お客さんの要望を聞きながら試行錯誤することを続けているうちに17種類もの品物がならぶようになったといいます。

おしゃれな料理に、おしゃれな空間な店内のPIPS。
お祝いごとや何か特別なタイミングでご利用されてみても良いかもしれませんね。

 

※バナナマロンタルトケーキ

 

 

 

 

②ミッシェル

都留バイパスの先、都留自動車教習所の近く、都留市法能におしゃれな佇まいでミッシェルは今日も心をこめてお客さんへ料理を運びます。

都留で生まれ育った店主は、料理をまなびにフランスへ修行に向かいます。
帰国後は、勝沼醸造ワイン直営のローストビーフ店へ入り修行をするなど真摯に味に向き合い続けます。

それからミッシェルを法能の地に創業。
とことん味にこだわった洋食を提供します。

店主イチオシのメニューは、特選牛ステーキ。
ハンバーグもジューシーで思わずほっぺたが落ちてしまう人気メニューの1つです。
お客さんの声を聞きながら、お客さんにあったものを常に提供したい一心で、焼き加減や味付けを調整します。

グループ会社にハムやソーセージを扱う工場がある分、お肉に対するこだわりは段違いです。
また夏季シーズンには、和風冷製パスタもおすすめです。

 

創業以来、安定してお店を開店し続けることを大切にしてきたと言います。

お客さんの声には真摯に向き合い、料理にいただく対価以上の価値を生み続けたいと常に努力を重ねてきました。

お店は口コミを中心にお客さんを得ており、地元の方はもちろん、ゴルフ場帰りの方や、最近では県外からも来られることがあるそうです。

もちろん、洋食の他にも手作りのケーキがあります。
ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキが特にオススメです。
中でも、レアチーズケーキはその製法と見た目から、持ち帰り途中に溶けてしまい美味しく食べられなくなってしまうことから、お店でのみ食べられる一品となっています。

 

お店で使う素材１つをはじめ、店内の雰囲気や接客の所作1つ1つを丁寧に創り上げられてきたお店は暖かな空気で包まれています。

料理とお客さんに対して真摯な店主の焼くお肉を食べにぜひ一度いらしてみてください。

③アルバム

都留市東桂から鹿留の方面へ向かう途中。
赤い屋根のかわいらしい一軒家が軽食屋さんのアルバムです。

カナダの小説「赤毛のアン」に登場する家の愛称である「グリーンゲーブルズ」をイメ―ジした、店主の好きが詰まったかわいらしい佇まいが印象的です。
鹿留の地にお店を開いてから40年経つと言います。

創業以来1人でお店を切り盛りする店主は、とことんまで自分のやりたいこと、作りたいものを作ると楽しそうな表情で語ります。

そんな店主いちおしのメニューは、焼肉ピラフとナポリタンのチーズ焼きです。
カフェらしさのあるピラフに美味しく焼かれたお肉がたっぷり盛りつけられた一品。

ナポリタンのチーズ焼きは学生の間で人気が高く、地元の方にも支持されるお料理。
食べている手が止まらない、気付いたころにはお腹いっぱい。そんなメニューです。

 

 

店主のやってみたかったから始まった洋食屋さん。

すべてのメニューにこだわり、カレーはスパイスを調合するところから、ピザは生地を練り上げ作り上げるところからすべて手仕込みで行います。
作っている過程が大好きだという店主。

そんな店主に会いに来る地元のお客さんが普段は多いのだそう。
そんなお客さんの「また来ます」を聞きたくて今日もキッチンで料理を仕込みます。

ケーキももちろんすべて手作りで、毎日9種類提供しています。
特にシフォンケーキは、日替わりの味をお楽しみいただけます。バスクチーズケーキは初めて食べたときに感動したと店主いちおしのメニューです。
キャラメルバターケーキは、都留文科大学の卒業生で元オリンピアンの選手が好きなんだと店主は嬉々として話しました。

 

※バスクチーズケーキ

 

そこにいるだけで幸せになれる様な雰囲気が漂うアルバム。
みなさんもぜひ一度、メルヘンチックなお店に遊びに行ってみてください。