会員紹介:八起飯店
1.地元で愛されて50年 八起飯店 都留市法能、都留バイパス沿いにある「八起飯店」。車から降りた瞬間、お店の定番メニューであるラーメン(醤油ベース)の香りが鼻をくすぐります。 ここは、地域で親しまれてきた老舗料理店で、今 […]
都留市法能、都留バイパス沿いにある「八起飯店」。車から降りた瞬間、お店の定番メニューであるラーメン(醤油ベース)の香りが鼻をくすぐります。
ここは、地域で親しまれてきた老舗料理店で、今年(2024年)創業50年。中華料理を中心に、丼や定食など様々な料理を味わうことができます。
店主の志村邦昭(しむらよしあき)さん(79)イチオシのメニューが【鶏の唐揚げ】と【焼肉定食】。
「八起飯店といえば唐揚げ!」という人もいるほど人気のメニュー。一口ではとても入りきらない大きな唐揚げは、秘伝のタレを絡めて仕上げたもの。酢豚や油淋鶏のような甘酸っぱい味ではなく、まろやかな醤油ベースの味。ボリューミーでこってり感のある見た目なのですが、味が濃過ぎることも胃もたれすることもなく、お箸とお米が進みます。
一方こちらは、「これが焼肉?!」と驚く人もいるという焼肉定食。実は、”焼肉”なのに”焼かない”ことがポイント。お肉を油で揚げ、仕上げに中華鍋でタレを絡めるとのこと。厚めのお肉に甘辛いタレがたっぷり絡み、こちらもお箸とお米が止まりません。
志村さんは、高校卒業後、一度は都内の企業に就職するも、3年後に脱サラ。自分の手で何かをしたいと、選んだのが飲食業界でした。一から勉強をし、様々な飲食店で修業を重ね、紆余曲折を経て、8度目の挑戦で今のお店を構えます。この”8度目の挑戦”、つまり「七転び八起き」が「八起飯店」という店名の由来なのだそうです。
オープン当初、周辺は田畑に囲まれ、まだ都留バイパスもありませんでした。人通りも少なく、開業資金返済のために内職をしたり、「お前の飯は食えない!」とお客さんから心無い言葉を投げかけられたり、順風満帆とは言えない日々。それでもくじけなかった志村さんのお店には、少しずつ、地元の人たちを中心にお客さんが来るように。
その後、バブル景気や周辺の土地開発などによって利用客は激増し、食事時はいつも満員。加えてお弁当の受注もあり、大忙し。10数年間、無我夢中で働き、家族の時間を取ることも難しい毎日でした。
しかし、ここ最近では、景気の低迷や物価の高騰などにより、再び飲食業の厳しさを感じていると言います。
時代の流れと共に変化してきた志村さんの毎日ですが、創業以来50年間ずっと変わらないものも。それが、【料理へのこだわり】と【お客さんを思う気持ち】です。
イチオシメニューの唐揚げと焼肉にも現れているように「誰かの真似はしない」。オリジナルの料理を「美味しく提供する」。お肉をはじめ食材は仕入れの度に状態が違うため、その日のベストなものを選んで仕入れること、さらに日々の気温などによっても味が左右されるため、常にしっかり対応できるよう、努力を重ねているそうです。
美味しいものを安く提供したい。お客さんを大事にしたい。そんな思いから、価格は限界価格に。志村さんは「この店は1回の食事で1,000円以上することもある。今は会社員の人だってお給料が高いわけではないのに、我々の店に来てくれるのは、本当にありがたい」と話していました。
これらが、八起飯店が地元の人たちに愛される大きな理由なのかも知れません。
「地元の人たちに助けてもらって50年。
うちのお店を評価してくださるお客様には、感謝しかありません。
1年1年、どこまで続くか分からないけど、頑張ります!」
どの料理も美味しく、また食べたくなる味。特に唐揚げが絶品です。
つるビー大好きくん
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