高川山は標高976m。登頂しやすく、眺望が良いことからも人気のある山です。
頂上からは、南に富士山や御坂山塊、西には笹子雁ガ腹摺山、南アルプス、北は滝子山など大菩薩山系の山々、東に九鬼山、倉岳山、眼下にはリニア実験線が360度見渡せます。
①松葉コース
尾県郷土資料館から登っていくコースです。資料館近くの登山口から40分ほどで馬頭観音に到着します。そこから山頂までは1時間強ほどで、山頂手前には岩場があります。
②中谷コース
道の駅つる、リニア見学センターの近くに登山口があります。岩場がなく、特に下山の際に通るのにおすすめのコースです。
③古宿コース
禾生駅から川茂方面へ進み、川茂橋を渡って左折し、川茂の集落へ入ります。案内標識に沿って浄泉寺を目指し、古宿橋、高川橋を渡って山道を進むと指導標があり、右に進むと古宿コースです。古宿コースは都留市側のコースでは一番登りやすく、天気が良ければ川茂堰堤から富士山を眺めることもできます。
④シラノサワコース
禾生駅からは古宿コースと同じ道を進み、山道の指導標を左に進むとシラノサワコースになります。起伏に富んでいて岩場をよじ登る箇所もあり、熟練者向けのコースです。
※古宿コース及びシラノサワコース内の林道大棚線は悪路ですので、普通車輌の侵入は困難です。ご注意ください。

標高970mの九鬼山。比較的低山ではありますが、眺望の良いスポットが点在する人気の山です。
都留市街を見下ろし、富士山、リニア実験線、富士急行線、中央高速道を眺める眺望は格別。首都圏からのアクセスもよく、日帰りハイクにもおすすめです。
①禾生駅側コース
禾生駅から国道139号を大月方面へ向かいます。しばらく進み、落合橋を渡って九鬼の集落に入ります。橋を渡ってすぐ右に曲がると、落合水路橋（国登録文化財）をくぐり抜けられるポイントも。
集落の中にある指標をたどって「愛宕神社コース」か「杉山新道」に進みます。
＊眺望スポット　リニア見晴台（杉山新道）、富士見平
②田野倉駅側コース
田野倉駅から国道139号を富士吉田方面へ向かいます。道の駅つるに向かう「大原橋東」の信号を目指して進むと「門前入口バス停」があるので左折して踏切を渡ります。
登山道の案内に沿って坂を登っていくと、林道に入ります。入口の駐車場を過ぎ、沢を渡って進むのが「池ノ山コース」、そのまま林道を進むのが「札金沢コース」です。
＊眺望スポット　富士山・リニアビュースポット（池ノ山コース上に2か所）
※札金沢コースの山頂手前はガレ場が多く難所となっていますのでご注意ください。
◆九鬼山の桃太郎伝説
九鬼山は、「桃太郎」の伝説が語り継がれています。大月市百蔵山（モモクラヤマ）で生まれた桃太郎は、上野原市の「犬目」で犬を、大月市の「猿橋」「鳥沢」で猿とキジを引き連れ、九鬼山に棲む鬼を退治にやってきたと伝えられています。

360度パノラマの大展望が臨める赤岩のある登山コース。赤岩からは雄大な富士山、南アルプス、三ツ峠、八ヶ岳、奥秩父の山々、さらに新宿高層ビル群、相模湾まで見渡すことができます。条件が合えばスカイツリーも見えます。
①登山口から今倉山
道坂トンネルの都留市側にある「道坂隧道」バス停が目印で、駐車場があります。駐車場から登山口の15分ほど登ると尾根に出て、道坂峠から今倉山山頂（標高1470m）へ進みます。
②今倉山から赤岩
今倉山の山頂から赤岩までは約40分ほど。赤岩の標高は1450mで、360度見渡せる大パノラマの眺望です。
③赤岩から二十六夜山
赤岩から二十六夜山までは、コブをいくつか越え、60分ほどで到着します。二十六夜山（標高1297m）からは、富士山と御正体山を眺めることができます。
④二十六夜山から芭蕉月待ちの湯
山頂から戸沢へ向かうと、途中で「仙人水」と呼ばれる沢の水が岩肌から染み出している場所があります。ここから30分ほどで登山口に到着。芭蕉月待ちの湯で登山の疲れを癒やすのがおすすめです。
＊二十六夜山の月待ち信仰
この山の名前は、江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と7月の二十六日の夜に、人々が寄り合い飲食などを供にしながら月の出を待つ二十六夜（三日月）待ちの行事に由来します。
二十六夜の夜半の月光に現れる、阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩の三尊の姿を拝むと平素の願いがかなうと信じられ、かつては、この二十六夜山の山頂で、麓の村人たちによって、遠く道志山塊から上がる月を拝む月待ちの行事が行われました。